いじめQ&A

自分がされていることはいじめだと思う。でも、殴られてけがをしたり水をかけられたり、そこまでひどいことをされているわけではないと思う。こんなときに裁判を起こして、意味があるのかな。

裁判では、「いじめ」が「法律に違反」すると宣言されます。また、いじめを受けている人は全く悪くないことが、しっかりと認められます。そのうえで、「慰謝料(イシャリョウ)」という名前で、心が深く傷ついたことの償い(ツグナイ)として、一定のお金を支払わせることができます。

先ほど紹介した事件のうちこちらの事件をもう1度取り上げます。
次のようなことをされた事件です。

① 恥ずかしいあだな(金もっこり)を付ける
② お弁当のおかずを取り上げる
③ 水筒から勝手にお茶を飲む
④ 肩パンチをする
⑤ 暴言を吐く
⑥ 「お土産を買ってこないとぶち殺す」と言う
⑦ 肩、股間、太腿内側を殴るける
⑧ 合唱の練習のときに笑う

裁判所は、このような「いじめ」は法律に違反するとしっかりと宣言しました。いじめられた側が悪いなどとは全く述べませんでした。そして、いじめをしていた生徒とその親に対し、55万円を支払いなさいと命令しました。

また別の事件を紹介します。この事件では次のようなことをされました。

① 「アトピーが汚い」と言われる
② 「顔が醜い」と言われる
③ 「部活に邪魔」と言われる
④ 病気で休んでいて学校に来たときに「もう仮病は直ったの。」と言われる

この事件で裁判所は「いじめ」が法律に違反すると宣言し、56万円を支払いなさいと命令しました。
このように全く暴力がない事件でも、裁判所は、心を傷つけた償いとして、数十万円のお金を支払えと命令しているのです。
皆さんがされていることも、一つ一つ見ていけば、「法律に違反」する行為であるかもしれません。
心が傷ついてつらい気持ちを抱えて学校に行くのであれば、一度弁護士に相談してみてください。

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