「つらい」時に使えるアイテム

心理的危機対応プラン「PCOP」(ピーコップ)を活用してみませんか


「PCOP」リーフレット(印刷用)

「PCOP」リーフレット(スマホ・タブレット用)


「PCOP」支援者向けリーフレット(印刷用)

「PCOP」支援者向けリーフレット(スマホ・タブレット用)




日本の自殺者数は、統計的には減少傾向とはいえ、未だに年間2万人超が自殺で亡くなっています。自殺対策の相談窓口などは増加していますが、アクセスするためのハードル面で、まだまだ課題があるのも現状です。

自殺の試みを減らすためには、公的機関や医療機関を中心に、様々な取り組みがなされています。中でも「認知行動療法(CBT)」が、効果の高いアプローチとして知られています。

「死にたい、と思うくらい辛い気持ち」のことを、私たちは「心理的危機状態」と呼びます。心理的危機状態に陥った時、自殺以外の出口を、短時間で見つけることも重要となります。

臨床心理学者のCrayg J. Bryan氏は、米国軍人の自殺対策のため、短時間で実施可能な認知行動療法として、“危機対応プラン”と呼ばれる方法を作りました。“危機対応プラン”を用いた現役兵士は、標準治療を受けた現役兵士と比較して、介入後6ヶ月間における自殺企図が76%減少したと報告されています。

このページで無償頒布している、心理的危機対応プラン「PCOP」(ピーコップ)は、この“危機対応プラン”を日本向けに作ったものになります。「PCOP」は、30分の所要時間で使えます。一人でもできますし、信頼のできる人と協力して使うこともできます。

「PCOP」には、当事者向けと、支援者向けの2つのバージョンがあります。心理的危機状態と向き合い、そこから脱するために有用です。「心の心肺蘇生法」のような「PCOP」を、ぜひ活用してみてください。



『心理的危機対応プラン「PCOP」
Psychological Crisis Coping Plan 日本語版リーフレット』

【作成】
荻上チキ(評論家、NPO 法人ストップいじめ!ナビ代表)
増田 史(精神科医、NPO 法人ストップいじめ!ナビ特任研究員)

【監修】
伊藤絵美(臨床心理士、洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長)
松本俊彦(精神科医、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・薬物依存研究部部長)

【リーフレットデザイン】
松岡宗嗣(一般社団法人fair代表理事)

※この日本語版リーフレットは、Craig J. Bryan 氏許諾の元で作成しています。

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